今回は、脂質について紹介します。
脂質とは
脂質は、糖質やたんぱく質と並んで三大栄養素の一つです。
脂質は体を動かすエネルギーになるだけでなく、脂肪を分解する胆汁酸やビタミンDを作ることにも使われます。
胆汁酸やビタミンについては、今後紹介します。
脂質は1gあたり9kcalあって、糖質やたんぱく質と比べて2倍以上エネルギーが多いのが特徴です。
エネルギーとして使われなかった脂質は、脂肪に貯蔵されて必要に応じて利用されます。
食事摂取基準では、1日に摂取する脂質は総カロリーの20〜30%が目安とされています。
脂質の代謝
私たちが様々な食品から摂取している脂質は、中性脂肪です。
中性脂肪は小腸で吸収されて、たんぱく質と結合してカイミクロンという物質になって血液の中に入り全身へ運ばれます。
全身に運ばれた後、各組織で分解・吸収され、余った分は脂肪細胞に蓄えられます。
脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪は、必要に応じてグリセロールと脂肪酸に分解されて、エネルギーとして使われます。
2種類の脂肪酸
脂質は脂肪酸という物質を含み、食品の脂肪の約9割が脂肪酸を含みます。
この脂肪酸は大きく2つに分かれ、それが飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸は、肉の脂身や乳製品に含まれて、過剰摂取は生活習慣病のリスクを高めます。
不飽和脂肪酸は、魚の脂や植物製品に含まれていて、血液をサラサラにしたり、コレステロール値を下げる働きがあります。
同じ脂肪酸でも種類によって働きが違うことがわかりますね。
不飽和脂肪酸はさらに2つに分かれ、それが一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸です。
多価不飽和脂肪酸はさらに2つに分かれ、それがn-3系とn-6系です。
n-3系とn-6系は体内で合成できないか、できても少量なので食事から摂取する必要があり、必須脂肪酸と言われます。
どちらもコレステロール値を下げる働きがあります。
終わりに
今回は【脂質について】というテーマでした。
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